愛と死を煮つめて。

 僕は全くもって最低の大馬鹿野郎でした。 お家の事情やら自分の体調やらにばかりかまけていて、
 最愛の妻の身体を蝕んでいる重篤な病に気が付いてやれなかったのですから。




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 それはほんの出来心から始まりました。 痛めてしまったおみ足をリニューアルし、ペダルにいたずらを施した私は、
 もののついで程度の軽い気持ちで禁断なる女子の核心部に手をつけてしまったのです。
 しかし、年月を経た女性の頑固さは私の予想の範囲を遥かに超えており・・・・・



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 多少のことなら何とでもしてみせる、等という愚かな自負と甘い判断が症状を悪化させ、
 気付いたときには後戻りのできない深刻な事態を招いてしまったのです。



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 考え付く限りの策を弄してかけた強大なトルクでさえも頑なボトムブラケットを緩めることはできず、遂に最悪の結果を迎えてしまいました。



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 「どうやらお別れの時が来たようだっちゃ、ダーリン。 花の命は短くて 苦しき事のみ多かりき  ロードバイクの女子力の要、
  溢れ出る愛の泉の源たるボットムブラケットが逝ってしまってはもうダーリンと愛を交わすことは叶わないっちゃ。
  後はルミ達に任せて、ウチはすっぱり身を引くっちゃね。 こんな有様ではさしものテーバイテーガレーヂでも引き取ってくれないだろうし、
  マテックさんに回収されて廃ブレーキローターとかフライパンと共に溶かされて、新保製作所で薪ストーブにでも生まれ変わろうかしらん。
  おヨメにきてちょうど20年、これでダーリンとはさよならだけど、それでもウチは幸せだったっちゃ。
  これからのダーリンの更なるしょーもない方面の活躍を、ひっそりと草葉の陰から見守ることとするっちゃね・・・・・・」





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 バカ野郎! じょーだんはよし子ちゃんだぜサリーちゃん!!
 そんなことは絶対に絶対に許さんぞ! もしも死ぬ時は二人一緒だと、人工遊星ネビュラ71に永遠の愛を誓ったじゃあないか!
 お前は必ず俺が助ける! できぬのならば腹を切る! いくぞ! サンダーでスクエアシャフトを切り飛ばし限界までカップを削り・・・・・

 

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 ハンマリング、更にはプレスをかけて固く錆び付いたBBを抜き出ーす!



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 反対側カップにはカットラインを刻み・・・・・



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 露わになった秘部に危険な刃物を挿入し、慎重ながら激しいピストン運動を加えーる!
 「いやああん、ダーリンっ! そんなにされたら、ウチ、壊れちゃうう!!」 



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 スレッド紙一重のところまで刃を進め、後は。  古今東西八百萬の神に祈り。


 はつる!



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 I am ! BlackJack !!



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 我、勝利セリ。


        さて、彼女はいったい、如何様に蝕まれていたのであろうか。

        本来なら夫たる私の他は、さんふぢんかのセンセイ以外の男に見せるなぞもってのほかであるのだが。

        特別にご開帳。 








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「だれっもー しらないー
  ひみつっのー  はっなっ ぞのっ
                      ♪ 」



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  かくして彼女を蝕んでいた病魔は退散した。 神様ありがとう。 整備屋として幾多の修羅場を踏んできてて本当に良かった。 マジ良かった。



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 いやしかし、ラムがクロモリで本当に良かったよ。 これがアルミのスレッドだったら一巻の終わりだったよ。
 絶対助けることはできなかったぜ。 ありがとう。 ありがとうクロモリ。 サンキューベラマッチョ。



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 お後は神のお道具の力をお借りすれば・・・・・



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 「おーっほっほっ、完全復活!
 I am Phenix !!
 あとはダーリンのお好みのBBを
 インストールすれば
 新生・ラムちゃんの誕生だっちゃ!
 ねーねーダーリン、
 どんなのがイイっちゃ?
 キンチャク? かずのこ天井?
 やっぱりメメズ千匹かなあ~??」

 「オマイはなーっ!!!」





           ・・・・・・、あああほんっとに良かった。 神様ありがっとおー・・・・・・







     
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# by denzib | 2017-04-20 02:18 | Comments(8)

KUALIS CYCLES Exhibition 2017



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 しっかりとシャレオツに決めたジャリテンと共に向かったのは・・・・・・



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 今最もカッケーと言われているKUALIS CYCLES のExhibition
  エキシビションですよエキシビション 展示会でも即売会でもないエキシビション



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 なんというシャレオツオーラ


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 うへえ、超絶カッケー!



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チタンロード三台、クロモリロード一台の4台が醸すオーラは、場の演出と相まってハンパない。



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 この圧倒的な佇まいと言ったらもうもう!



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 組みがまたハンパない。 このワイアリングなんてちょっとありえないよな。



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 クールなアクトレス感、満開。



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 ああいかん、自宅にあったらボトルが空く。



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 Rond の熊坂さんがHANAZONOを走る画がまたたまらんのよ。



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 KUALISの西川さんは建築設計士から転身、LEVEL 松田自転車工場 での修行の後、米国 SEVEN CYCLE にて学び、独立。
 各々に合わせた「走る」自転車を作れる技術に、見るだけで心を奪われる「美しい」自転車に仕上げるクリエイティブさを併せ持った稀有なる人。
 日本の自転車界にもこんな人が現れるようになったんですねー、素晴らしい。



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 熊坂さんの協力を得て、ここ札幌で、初めての「個展」の開催となったとのこと。 ああ、北海道の人でよかった。

  



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 ああ、何という高貴な佇まい。 可憐だ。(石川五右衛門調でw)  
   




   
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# by denzib | 2017-04-08 21:55 | Comments(3)

シャボン玉ホリデー。

世間は春がうららうららのうらうらよだというのですが、今年のアタシはどーにも巡りがよろしくなく。
足の痛みは未だ絶賛大増量中でして、ご覧の皆様におかれましては、積年の恨みを晴らすなら今!状態でございます。
そんでもただただ我慢しててもたいして良くならないのであれば、
乗らずに痛いよりも乗ってメチャ痛いほーがまだマシだ、と思ってしまうオツムの病みよう。
馬鹿は死ななきゃ治らない、を実証すべく、AKでシャバダバと。




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普段でも立って歩いてるより座ってるほうが痛いのですがこれが乗ってみてもそのまんま、
シッティングで回してる時よりダンシングで踏んでる時のほうが痛みを感じず、いきおい重たいギアをじっくりと踏むワケで。
そーなるとルミちゃんの軽やかさは非常にありがたい。 天が彼女に与えたもうた資質にただただ頭を垂れるばかり。
「すまないねえ、こんなしょっぱい俺で。」
「それは言わない約束でしょ。 だいたいお兄さまかヒマラヤ岩塩か、ってくらいしょっぱくなかった事ないでしょーが。」



あうう、ルミちゃんそれは言わない約束でしょーがっ!!


 それでもやっぱりロードバイクはいいわ。 この世でいちばん幸せな乗り物に。


      ピース。






   
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# by denzib | 2017-04-06 23:44 | Comments(2)

SUPREME


絶品をいただきました。




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小洒落た箱から取り出した瞬間、情け容赦ないオーラがほとばしり、目が眩む。
「いいのか俺? このように貴い物を足蹴にして、本当にいいのか、俺?」




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震えながら手にした瞬間、鳥肌。 止まった蝶が真っ二つになる日本刀のごとき斬れ味。
デュラがどーとか、オールドカンパがこーとかの次元ではない。
未だかつて自転車部品で感じたことのない廻り。 超絶だ。 まさかこれほどとは。




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なんという破壊力。 もうイチコロ。 これを踏まずして死ねるか。 死ねるかよ!



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参りました。








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# by denzib | 2017-03-06 23:30 | Comments(2)

部屋にこもってシコシコ。

「はいどーもどーも、おこんばんわ。 目下絶賛潜伏中のDENZIさんでございますよお。
 はいそこ、『元気にしてたかい?』なんて聞かない! そんなモンがあったら潜伏なんぞしちゃいませんって。」
「まーたもう、そんなどよよんとした声でぼやかない! たかが足が痛いくらいで何だっちゃ!
 世の中にはもっと不幸な人だっていっぱいいるっちゃよ!! こーんな美しい妻と、カワイイ妾も五人もいるくせに、何か不満け?」

「いやいやいやいや、あくまで六人とも妻ですが。 でもでも足がイタイイタイではその妻ともニャンニャンできないじゃござんせんか。
 そーなるとまあ溜まりに溜まりまくるモノがあるのが男の性。 どよよんどよよん閻魔くんですがな。」
「あーらら? ずーいぶんと絶倫さんみたいなご発言? いざ跨ったら三こすり半でイッちゃうくせにねー?
 ま、それであっても尽くすのが妻たるものの役目。 お外に出向く元気がないのなら、お部屋にいましょう。
 ウチのカラダをイジって欲求不満を解消すればいいっちゃよん053.gifキャー、エッチぃ!!





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 えー、昨年、ことのほかラムさんの活躍が少なかったことにお気づきでしょうか。 実は一昨年の秋、イベントでおだった時に、
 オイラの不覚により穴ボコに落っこちまして。 大事な大事なメインホイール、リフレックスを座屈さしてしまってたのでした。
 写真で見るとわずかではあるのですが、走ってもブレーキングしてもコンコンと感じてしまうワケでして、実にあずましくない。




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 そーなるとほら、新たなる物欲さんがむくむくとオツムをもたげてくるワケでして。 昨年春早々には堅牢なる定番を手にしてはいたのですが。
 シーズン中は決して開店しないのがDENZI輪業さんの特徴ですんで。 まあこう冬になって足も痛くてAKもやだわ、ともなれば、
 しゃあないからめんどくさい測定とか算数でもしてスポーク発注していっちょやったるかい、とねえ。




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 ラムさんのリフレックスはその昔(6~7年前なら昔でいいよな?)、朝里の社長に組んでもらったものなんですが。
 いやー、社長、イイ仕事してるじゃない(上から目線w) バラす前に計ったスポークテンションもキッチリ上限まで使ってるし、
 スポークもサピムのRACEだし、32Hイタリアン6本組として文句ない仕上がりでしたね、ハイ。
 フロントはラジアルにせずタンジェントで組むつもりだったから、 サピムはそのまま使いまわしてやりますか。
 おんなじパイプリムだからスポーク長さも多分変わんないだろ。



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「ダーリン。 去年遊び半分で組んだヤツと違って、今回のは他ならぬウチの大事なおみ足なんだからね。
 本番中の大本番ホイール! 決して妥協は許されないっちゃよっ!!」

 はいはい、わかってまーす。 しっかり緩み止めも施しまして。 このカゴがキモなんですよお。



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 ね、隣とふっつかずにビシッと並ぶでしょ? そこのホイール組クラスタさん、真似してもいいですよお。



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 で、乾くまでの間に、こっちのほうもビシッと妥協なく。   



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 年季入ってこういう有様ですがね。 大和の国には古来よりピカールという頼もしい味方があるんですよ、伊太利亜さん。



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 ほーらね極上品。 後は藪に仕掛ければ、たちまち狸が引っかかって・・・・・・
「売るなーっ!!!」



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 おおう、危ない危ない、目先の小金に目が眩んで全てを失うところでした。 もしラムさんが走れなくなったらマジで一巻の終わり。
 それでは見た目より重要な、中の具合の方をですねえ・・・・・
「やらしい言い方するんじゃないっちゃ!」



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 隅々までヌルヌルと潤してですねえ・・・・・
「だからその路線は・・・・・」



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 この! 絶妙な! 締まりが!! ああっ、たまらんん~ サイコー 053.gif
「そんなトコにハートを使うなっ!
 ウチの切り札なのにっ!!」




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 具合がサイコーになっちゃったらまあ、そんな、藪に仕掛けるだなんてフザケンナ。 
 この気持ちんヨカさをなして他のヤローなんかに! 俺のヨメじゃ! 断固俺だけのモンじゃ!
「ヤレヤレ。 普通、中身を先にやるもんだけどねー。 せっかく磨いても洗いとかで曇って磨き直しになるんだからさ。」



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 いーえいーえ、こーでなくては。 この順番以外ありえないね。
 まずは見た目をお美しくし、しっかり胸キュンした上で、具合のほうもサイコーに仕上げ、愛が増し増しで更に一磨き。
 はあ、もうたーまりません状態になりましたですよ。 そんでするするっとスポークを通しましてね。



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 くいくいっとリムに這わす。 さ、こっからビシッと張ってきますですよ。

待てえ~い!!」
 どっ、どーしました藤岡隊長?



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 「これはねじれヨンロク組みではないか、愚か者っ!」
 げげ、ホントだ。 どこをどー間違ったもんだか・・・・・



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 はいちゃんとイタ六本組みに直しました。 それじゃ張っていきますですよお。

   キリキリ。

      キリキリキリ。


        キリキリキリキリ キリキリ。







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「不許可だっちゃ。」

 うげげっ、どー見ても2mm足りないじゃないか! 助けてえ~、箱の人ぉ!!

「へい毎度!!」



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 ああめんどくさくも楽しき車輪道。

   ピース。




    
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# by denzib | 2017-02-26 00:04 | Comments(0)


痛くてもしょうがないよ芸風だから 一応自転車ブログ


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