思う 秋 の日 。
「夏が・・・・・ 無かった(ボソッ
「もっもっもおしわけ
ございませんでしたーっ!」
「ああら何も謝ることなどございませんわ、旦那様。
この夏の似合わない湿気った日陰の女がいけないのです。
あっけらかんとノーテンキなルミや熱苦しいくらいにパリンと乾いたリンダに
敵おう筈などございませんわね、ほほほほほ・・・・・・」
「あのーですからそのさやかさん、決して決してそういう意図があったわけでは、
ケモノはいてもノケモノはいないとどっかの誰かさんも言っ・・・・・
「であれば!
情緒の秋は!
誰にも譲りはいたしませんわよ!!」
「ははーっ! 仰せの通り!!」
「あーそうよそうよどうせ私は幸薄きずぶ濡れ女、こんな暗ーい雨雲がお似合いなんだわ!!」
「いやさやかさん! 明日という日は明るい日と書くとか書かぬとか! 我々の往く先にはほら! 一筋の光明が!!」
「国道の長いトンネルを抜けるとそこにはほらほら!」
「逆転勝利のエンタイトルツーベースが! ほれ見なさい! 流石、持ってる女は違う!!」
「ははあなるほど。 台風一過のあぶなっかしい雲行きの中、お山にかかる雲のご機嫌を伺いながらあっちへこっちへ逃げ回ろうという実に姑息な。」
「で、アレですか? 喜茂別のマイナーなとこからスタートした思たら、ここはもうすでに道がないぞ?」
「ああら? こんなにやさしいグラベルなんて、誰も案内してくれないでしょ?
ジャリとかでガッシャガシャいうようなトコ走らすルミやリンダに比べれば、
ベルベットのようなグラベルをエスコートする私の気品! 洗練の度合いが違いますわよ!」
「己を護る兜をこのようなことに使うだなんて武士として如何なものかと・・・・・」
「いやあテメエが腰掛けるのに使うとかだとありえねえけども、
護るべきか弱き君を際立たせるのであるからむしろ武具としての本懐なのではと・・・・・」
「それでこのような凛々しき立ち姿が得られるのであるから、むしろヘルメットトップにクリートねじ留めして安定のスタンディングをば・・・・・」
「馬鹿は死ぬまで治らない、を地で行くのね。 そんなに撮影ポタしたいなら、赤いツンデレさんみたいに一眼背負ってくれば?」
「でもねえ、あれだとこういう画は拾えないのよ。 気まぐれに神が降りてくる、みたいなね。
D200やDP2をしっかり使ってなお、いつものTG1の選択に間違いはないなあと感じるわ。」
「しかしまあ、ここもこれ、舗装とは呼びがたい道ですわね。 札幌はたいしたことなかったけど、この辺は相当台風らしかったようね。」
「いやあ、たまらん道だねえ。 喜茂別恐るべし。
バブルの痕跡を辿るとシーニックつうか、ライディックなバイウェイにめぐり合えるよなあ。」
「そしてお約束の、お山を望む道へとつながるわけね。 でもでも。 このダイナミックなこれは・・・・・・・」
「ヤバス。 京極堂はラッシュ喰らった後だぜ。 つうことは・・・・・・」
「はいっ、力の限り逃げてーっ! 集団はすぐそこまで迫ってきてますよーっ!!」
「はーい残念、吸収ー。 もー少し抵抗して欲しかったわねー、貧脚ルーラーさんw」
「お天道さまには敵いません。 あっという間に置き去りにされましたがな。」
「no rain no rainbow ってとこかしらね。 アルカンシェルを纏う金色の淑女。 乾いた娘共にはできない芸当でしょ。」
「あとはいつもの道でドカーンとルスツに抜けてだあ!」
「イーストマウンテンからしゃわしゃわと喜茂別に戻ってハイ、本日はしゅうりょおー。」
「いやー、遊んだ遊んだ。 距離はなかったけんども濃いールートでしたな、満足満足。」
「ああら淡白な。 せっかくの芸術の季節なのですから、美しい私をもっともっと堪能していただきましょう?」「え?」
「ああ、待望の2nd。 思えば、 1st が出版されたのはデビュー間もない頃でしたわね。
まあまあ、ずいぶんとがんばってること、背伸びして夏の娘を演じてましたのね。
あれから幾星霜、しっとりと匂い立つ気品と女の色香を身に付け、秋に彩られた私をご堪能あれ。
さ、次は洞爺の芸術街道に向かいますわよ。」
「えっ、ええ~っ?! い、いや、さすがにあの、光線というものがですねえ・・・・・・・」
「逢魔ヶ刻の力を借りて、全能の神に挑んでみたけれど、いかがかしら?」
「ぐはあ、鼻血モン。 しかしだねえ、秋の夕暮れは短く、入り口のみで洞爺が終了してしまいましたがな。」
「まあ、それでしたら心配にはおよびませんわ。 明日に備えて川沿いの風情ある宿を取っておきましたから、今宵は二人でしっぽりと。」
「げげっ! ホッテルはリバーサイ 素っ泊りリバーサイ 食事はセイコッマ おっおっおリバーサイ リバーサイ リバーサイ ♪」
続く のか?・・・・・
「もっもっもおしわけ
ございませんでしたーっ!」
「ああら何も謝ることなどございませんわ、旦那様。
この夏の似合わない湿気った日陰の女がいけないのです。
あっけらかんとノーテンキなルミや熱苦しいくらいにパリンと乾いたリンダに
敵おう筈などございませんわね、ほほほほほ・・・・・・」
「あのーですからそのさやかさん、決して決してそういう意図があったわけでは、
ケモノはいてもノケモノはいないとどっかの誰かさんも言っ・・・・・
「であれば!
情緒の秋は!
誰にも譲りはいたしませんわよ!!」
「ははーっ! 仰せの通り!!」
「いやさやかさん! 明日という日は明るい日と書くとか書かぬとか! 我々の往く先にはほら! 一筋の光明が!!」
「ははあなるほど。 台風一過のあぶなっかしい雲行きの中、お山にかかる雲のご機嫌を伺いながらあっちへこっちへ逃げ回ろうという実に姑息な。」
「ああら? こんなにやさしいグラベルなんて、誰も案内してくれないでしょ?
ジャリとかでガッシャガシャいうようなトコ走らすルミやリンダに比べれば、
ベルベットのようなグラベルをエスコートする私の気品! 洗練の度合いが違いますわよ!」
「いやあテメエが腰掛けるのに使うとかだとありえねえけども、
護るべきか弱き君を際立たせるのであるからむしろ武具としての本懐なのではと・・・・・」
「馬鹿は死ぬまで治らない、を地で行くのね。 そんなに撮影ポタしたいなら、赤いツンデレさんみたいに一眼背負ってくれば?」
D200やDP2をしっかり使ってなお、いつものTG1の選択に間違いはないなあと感じるわ。」
バブルの痕跡を辿るとシーニックつうか、ライディックなバイウェイにめぐり合えるよなあ。」
「いやー、遊んだ遊んだ。 距離はなかったけんども濃いールートでしたな、満足満足。」
「ああら淡白な。 せっかくの芸術の季節なのですから、美しい私をもっともっと堪能していただきましょう?」「え?」
~ さやか 2nd 写真集 《 思秋期 》 ~
「ああ、待望の2nd。 思えば、 1st が出版されたのはデビュー間もない頃でしたわね。
まあまあ、ずいぶんとがんばってること、背伸びして夏の娘を演じてましたのね。
あれから幾星霜、しっとりと匂い立つ気品と女の色香を身に付け、秋に彩られた私をご堪能あれ。
さ、次は洞爺の芸術街道に向かいますわよ。」
「えっ、ええ~っ?! い、いや、さすがにあの、光線というものがですねえ・・・・・・・」
「ぐはあ、鼻血モン。 しかしだねえ、秋の夕暮れは短く、入り口のみで洞爺が終了してしまいましたがな。」
「まあ、それでしたら心配にはおよびませんわ。 明日に備えて川沿いの風情ある宿を取っておきましたから、今宵は二人でしっぽりと。」
「げげっ! ホッテルはリバーサイ 素っ泊りリバーサイ 食事はセイコッマ おっおっおリバーサイ リバーサイ リバーサイ ♪」
続く のか?・・・・・
by denzib
| 2017-10-06 22:50